中学1年 安全ワークショップ

2023.09.10

  • 2023年度入学
  • 体験学習

中学1年生では、今年度第2回目の「安全ワークショップ」を実施しました。

「安全ワークショップ」とは、学校内で過ごす時間や登下校などの時間を、お互いが安心して快適に生活するためには、どのように他者と関われば良いのか、どのようなことが大切なのかを体験的に学ぶプログラムです。防犯活動の専門家・演出家・俳優といった方々を講師としてお招きして、「カイテケーション」(「互いに快適な場をつくるためのコミュニケーション」を示した造語)について考えます。各学期に1回ずつ全3回の実施で、今回はその2回目となります。

今回のテーマは「伝える」「伝わる」でした。

ワークショップの前半では、プロの俳優が日常の一場面を演じる短い演劇を鑑賞し、「伝えること」「伝わること」、他者との関わり方について考えます。

後半では「三角歩き」というゲームを体験しながら、考えを深めました。

生徒たちのふりかえりを引用します。

「手のひらを合わせて移動する活動が面白かった。自分の行きたい方向などがなかなか上手く伝えられなかったし、相手の行きたい方向も伝わりにくかった。伝える≠伝わるがとてもよく実感できた」

「伝えたと思っても伝わっていないことが会話でもあるので、メールなどのときにはさらに気をつけないといけないと気づいた」

「嫌な思いをさせられる行動でも、B君(※演劇の登場人物)のように、もしかしたら自分のことを気づかっている行動なのかもしれない。伝え方で伝わり方が大きく変わってしまうとわかった」

「自分は伝えたつもりになっていても、相手に伝わっているとは限らず、相手のことをよく考えて対話しなければならないと気づいた」

「最後のゲームで「伝わっているかどうか」をよく実感できた。伝え方を少し工夫するだけで、相手は自分の気持ちをくみとってくれることもある。日常生活でも活かしたいと思う」

「伝えた」つもりのことが伝わらないことは日常生活においてよく起こりうることです。コミュニケーションのずれが起きることによって、人間関係に問題が現れたり、トラブルにつながってしまうこともあるでしょう。今回のプログラムで体験的に得た気づきや学びが、今後の生活に活かされていくことを願います。